ミレニアム 3  | Chocolate Factory 分室

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面白いこと楽しいこと不思議なことを生み出すチョコレート工場にあこがれる、
普通人の普通な日々。(ちょっと趣味大目かも)

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上/スティーグ・ラーソン

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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下/スティーグ・ラーソン

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2作目『火と戯れる女』の直後から始まる第3作。

瀕死の重傷を負ったリスベットは、ずっと病院で身動きが取れない状態。
でも執刀医に恵まれた!
リスベットの担当を自称する精神科医テレボリアンに不信感を抱いてくれるし。

それにしても、現役引退したはずのおじいちゃん達がスパイ活動に復帰してくれちゃって
リスベットを追い詰めていくのです。

基本、おじいちゃん達の味方な私ですが、彼らの行動には頷けないよ。
歳とって、昔の栄光に固執し、頑固になってがんばりすぎちゃうのは、
かっこよくないなぁ。

いつまでも頭を柔らかくして、新しい考え方を学んでいくことができるお年寄りになりたいものです。


それにしても法廷で、ミカエルの妹でリスベットの弁護士を務めるアニカが、
テレボリアンを追い詰めていく様は爽快です。


まだまだ伏線がいっぱい残ってる印象のミレニアム3部作だけど、
ラーソン氏が急逝しこれでおしまい。

10作分くらいのプロットはあったらしいけど、これ以上リスベットの活躍は
読むことができなさそうですね。

ザラチェンコによると、リスベットの兄弟姉妹が暗躍しそうな話しぶりだったのにね。

残念だけど、この3部作で十分楽しませていただきました。
ラーソンさんありがとう。


ちなみに、1、2、3とどれも上巻はなかなか入り込めなかったんだけど、
下巻に入ったとたんギアチェンジするが如くの一気読みで1日かからないほどでした。

今年の上半期一押し作品です。